泡立ち
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今回は、プロテインをシェイクした時の泡立ちについてのお話です。プロテインの泡立ちが苦手な方は多いです。飲みにくいし、胃に気泡が残った感じがするという意見もよく聞きます。あの泡の正体について考えた事ありますか?
この記事を最後まで読まれると、
- プロテインが泡立つ理由
- プロテインの泡立ちを抑える方法
が理解できます。特に、泡立ちを抑える方法は、他の記事では紹介していない方法になりますので、参考にされて下さい。
プロテインが泡立つ理由
タンパク質は、起泡性と安定性を兼ね備えており、泡立つ性質を持っています。たんぱく質は界面活性が高いため、水分と混ぜると表面張力が弱くなります。これが、泡立ち易い一つの理由です。
さらに、水に混ぜたプロテインを攪拌(シェイク)すると、物理的な衝突でタンパク質の構造が変化し、たんぱく質が気体の周囲を囲んで泡となります。これが二つ目の理由です。たんぱく質は変異しにくい物質なので、泡が安定します。だから、すぐに消えません。
プロテインの泡立ちは自然な事象であり、栄養に変化はありません。
プロテインの泡立ちを左右する要因
普段飲まれているプロテインは、純粋なたんぱく質だけではありません。添加物や他の栄養が配合されています。それらの要因により、泡立ちは左右されてきます。
一般的になプロテインは、低脂肪低塩分なので、泡立ち易いです。グレープフルーツやピーチ風味などの商品にはクエン酸が配合されている事が多いので、phが高くなり、泡立ちやすくなります。たんぱく質の純度も影響します。本来ならば、たんぱく質量が多いプロテイン程、泡立ちやすくなります。
しかしながら、皆さんの購入されるプロテインは、泡立ちが少ないと思いませんか?大手さんのプロテイン、海外のプロテインは泡立ちが極端に少ないです。プロテインの泡立ちは、乳化剤(レシチン)を配合することで抑える事ができます(詳しくは 乳化剤(レシチン))。今のプロテインには、だいたい乳化剤が使われています。ホエイの造粒過程でレシチンを配合する場合もあります。これが、たんぱく質の塊であるプロテインが、泡立たない理由です。正確には、「泡立つがすぐに消える」です。
後は、添加物の影響です。プロテインには多くの添加物が配合されているので、それらのphが泡立ち易さを左右します。泡立たないプロテインは、添加物やタンパク質以外の何かが配合されているケースが大半です。
個人的には、泡立つプロテインの方が添加物が少ないので好みます。しかし、私も泡立ちは飲みにくいと感じるので、今から紹介する方法で、泡立ちを抑えています。
*溶けやすさ(溶解度)は、別問題です。
プロテインの泡立ちを抑える方法
1.作り方を工夫する
通常であれば、シェーカーに水を入れてプロテインパウダーを入れて、シェイクして飲みます。ここで一工夫。少量の水でプロテインパウダーとシェイクした後に、推奨量に満たす水や牛乳などを入れると、泡立ちが極端に少なくなります。
見比べれば、一目瞭然です!
2.アルカリ性の水を選ぶ
pHが低い=アルカリ性である程、泡立ちが抑えられるので、アルカリ性の水でシェイクすると良いです。水道水より、市販の水や水素水、宅配型の水であれば、泡立ちが抑えられる傾向にあります。泡立ちが気になる方は、水で工夫してみてください。
プロテインの泡立ちを抑える方法まとめ