シェイクする水の温度
今回のプロテイン塾は、プロテインを飲む水の温度についてお話します。プロテインは水でシェイクされますが、その温度を意識されていますか?些細な事ですが、シェイクする水の温度が変わるだけで、吸収や生活リズムへ影響を及ぼす事をご存知でしょうか?
今回の講義を最後まで読んだ方は、
- 腸内で水分が移動する仕組み
- 生活に合わせた水の温度の考え方
が理解できるようになります。参考にされて下さい。
水の吸収と温度
水分摂取量は、毎日2Lが推奨されています。私達の体の約60%は水分ですので、水を飲む事の重要性を疑う人はいません。水分は小腸で主に吸収され、大腸で残りが吸収(浸透圧やイオン交換)されます。糞便に含まれる水分はとても少なく、摂取した水の99%は体内へ吸収されます。しかも、30分以内には全て体内へ吸収されます。
一昔前まで、水が体内へ吸収されるメカニズムは解明されてませんでしたが、現在はアクアポリンというタンパク質膜が、水輸送に大きく関連している事が分かってきました。プロテインの場合は、たんぱく質や少ない糖質、塩分混合して摂取するので、高濃度飲料になります。プロテイン水は濃度が高いため、浸透圧の濃度勾配やイオン交換による吸収率は悪くなると考えられます。
吸収率の悪い水をより体内へ届けるためには、水の温度を工夫する必要があります。水の温度は冷たい(3~10℃)方が身体への吸収が早くなる事が分かっています。但し、冷たい水で飲むことが推奨されない時間帯やケースがありますので、ここは注意が必要です。
生活リズムに合わせて水の温度を調整
プロテインで用いる水の温度は、常温か冷たい水です。温かい水または牛乳でシェイクする場合、たんぱく質が凝固して飲みにくいので、オススメしていません。
冷たい水でプロテインを飲むメリットは、美味しい、体温を下げる、吸収が良いの3つです。夏場の暑い時期や昼間は比較的冷たい水でシェイクしています。常温の水を冷たくするには、氷を一ついれてシェイクすると良いです。
一方で、就寝前は冷たい水で内臓を冷やさない方が良いので、常温に近い水で飲む事をおススメします。内臓が冷えて体温が下がると、睡眠に影響を与えます。二日酔いの際も、冷たい水は避けた方がよいかもしれません。就寝前も冷たくして美味しく飲みたい場合は、冷えた水でシェイクしたプロテインを飲んだ後に、常温の水を一口飲んで下さい。
プロテインをシェイクする水の温度まとめ