肝臓のリスク
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プロテインは肝臓にわるい??
「プロテインは身体に悪い」と聞いて、プロテインをためらう方が居ます。間違った見解を正して貰えるように、今回は、プロテインが身体に及ぼす影響についてお話しします。特に肝臓を悪くするという情報が多いので、肝臓にフォーカスします。
今回の記事を最後まで読む事で、
- プロテインが身体に悪いについての真実
- プロテインを飲むべきでない状況
について理解できます。少しでもプロテインを飲む事に抵抗を感じている方は、是非参考にされて下さい。
アミノ酸代謝と肝臓の働き
肝臓は、肝細胞が2500億個集まった集合体です。その肝細胞1個につき、約60~100万個のたんぱく質が、アミノ酸から再合成されます。
数が大きいのでイメージはつきませんが、膨大な数のアミノ酸合成が、私達の肝臓で毎日休むことなく行われています。
多くのたんぱく質(プロテイン)を摂取した場合、その分肝臓での代謝が多くなり、肝臓への負担は増えることになります。
細胞は核を持っており、条件によりその働きも変化します。
肝臓も私達と同じで、調子の良し悪しによってパフォーマンスが変動しています。
熱がある(炎症がおこっている)時や二日酔いの時など、体調が悪ければアミノ酸の再合成能も低下します。
プロテインのリスク
本題になりますが、結論、プロテインを飲む事で肝機能が急に悪くなる事は稀だと考えています。
冒頭でも言いましたが、肝臓は、肝細胞が2500億個の集合体です。
多少たんぱく質を多く摂取したとしても、他の細胞がカバーしてくれます。
問題は、肝臓が悪いときに、過剰なたんぱく質を摂取すると、負担が増えてしまう可能性があるということです。
プロテインが肝臓を悪くしているのではなく、肝臓の調子が優れない時は、プロテインの摂りすぎに注意しましょうが正解です。
肝臓が弱っている時の症状
肝臓は症状が現れにくいため、肝臓が弱っている事に自分で気付きにくいです。肝臓が悪くなる前兆として、疲れがぬけない、食欲がない、体重が減っている等が挙げられます。血液検査を受けると、肝臓の機能を反映する数値が悪くなっているためすぐに分かります。アルコールの過剰摂取や感染により肝機能は悪くなりやすいため、注意が必要です。
プロテインの肝臓リスクまとめ
堀川蘭子. アミノ酸栄養の生理学的基礎に関する研究. 栄養と食糧22(6):p50-61.1969.