食品表示のたんぱく質量に注意
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1食あたりのたんぱく質量は、メーカーの戦略で決めている
プロテインを買うときに、「タンパク質がどの位か」を見ると思います。しかしながら、適切なたんぱく質量を計算している方は少ないです。表示されているたんぱく質量は、メーカーが決めています。今回は、パッケージに表記されているたんぱく質量の正しい見方についてお話しします。
この記事を最後まで読む事で、
- たんぱく質量の決め方
- 正しいたんぱく質量の計算方法
が理解できます。これまで深く考えずにプロテインを購入されていた方は、是非参考にされて下さい。
1食あたりのたんぱく質量
たんぱく質量を左右する因子は、商品規格と添加物の配合量です。プロテインは、海外から原料を輸入します。この原料に含まれるタンパク質(100g中のたんぱく質)が多いほど、商品化した時のたんぱく質量が多くなります。多く流通しているWPC(ホエイプロテインコンセントレート)は、80~85です。つまり、ホエイパウダー100gに含まれるたんぱく質が75-85gの商品です。WPI(ホエイプロテインアイソレート)は、90となり、ホエイパウダー100gに含まれるたんぱく質が85-95gのが一般的です。WPIはWPCと比べて造粒工程が多い分、たんぱく質量が高くなり、値段も高いです。
次に添加物ですが、各メーカーは、オリジナル性を出すために、様々な添加物を配合します。例えば、ビタミン配合!やBCAA○○mg!などです。当然、添加物の量を増やすほど、相対的にタンパク質が少なくなります。BCAAを添加していれば、たんぱく質量は下がりますが、必須アミノ酸の含有量は多くなるため、筋肉の合成には嬉しいと考えられます。
たんぱく質量にばかり注目していると、必須アミノ酸の含有量で損をするケースもあるかもしれません。
たんぱく質を多く見せる工夫に注意
パッケージに表示されているタンパク質量は、1食あたりの量で変動します。1食21gで表示されているタンパク質と、1食30gで表示されているタンパク質が同じにはなりません。
表示されているタンパク質 ÷ 1食あたりの量 × 100
の計算で、100gあたりのたんぱく質量が分かります。店頭でプロテインを見る時は、計算されて下さい。