グラスフェッドホエイ
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グラスフェッド(牧草牛)は、日本でも人気が高まっているブランド牛です。自然に近い環境で飼育されたグラスフェッド牛は、安心安全のイメージがあります。ホエイプロテインにおいても、グラスフェッド牛から作られたホエイプロテインを売りにしている商品もあります。グラスフェッドは、グレインフェッド(穀物牛)に比べてどれだけの違いがあるのでしょうか。
この記事を最後まで読むと、
グラスフェッド牛の栄養
グラスフェッドとグレインフェッドから作られるホイエプロテインの違い
を理解することができます。何気なくグラスフェッドのホエイプロテインを選んでいた方や、気になっている方は参考にされて下さい。
グラスフェッドとグレインフェッド
グラスフェッドは、牧草を食べて育った牛を指すブランド名です。一方、グレインフェッドは、穀物を与えて育てた牛をさすブランド名です。世間のイメージとして、グラスフェッドは自然に近い環境で育てた、健康によいイメージ。グレインフェッドは、活動も制限された環境で育てた、人工的なイメージが定着している気がします。
値段もグラスフェッド牛の方が高いです。グラスフェッド牛は放牧により移動範囲も広い事から、筋肉が発達しやすいため脂肪が少ない傾向にあります。
グラスフェッドはマーケティング用語
グラスフェッドはオーストラリアのメーカーがつけたマーケティング用語です。グラスフェッド=カラダに良いと考えられがちですが、栄養バランス(PFC)は、グレインフェッドとグラスフェッドで大きな差はありません。さらに、健康に良い科学的根拠はありません。
1年中牧草で飼育するのは困難なため、放牧期以外は穀物を与えています。グラスフェッドの利点を挙げるなら、やはり脂肪が少ない事です。グレインフェッドに比べて、高タンパク、低脂肪になります。
では、ホエイプロテインになると、その違いはあるのでしょうか?
ホエイプロテインの違い
グラスフェッドホエイは、グレインフェッドホエイ(アメリカやヨーロッパなど)に比べて、たんぱく質量が多い印象です。ホエイプロテインは生乳を原料に生成されますので、このたんぱく質量の違いは生乳に含まれるたんぱく質量の違いと言えます。前述した通り、放牧牛は移動範囲が広いので筋肉が発達しており、高タンパク質の生乳になっていると考えられます。
高タンパク質のホエイプロテインを探している方は、グラスフェッドホエイプロテインはオススメです。しかしながら、グラスフェッドホエイプロテインは、水に溶けにくく、泡立ちが多いと感じています。(造粒方法によって変化しますので、一概には言えません)
泡立ち の講義でも説明しましたが、たんぱく質は起泡性の性質があるため、泡立ち自体は自然な事です。しかし、飲みにくいと続かないです。
泡立ちを抑えるために、レシチンなどが配合されていれば、多少は飲みやすく改良されています。