高齢者のプロテイン活用法
今回は、おじいちゃんおばあちゃんのプロテイン活用法についてお話します。私は理学療法士として病院で10年以上おじいちゃんおばあちゃんの方と関わってきました。年を重ねることで起こる筋力低下は、全高齢者に共通する事象であり、課題です。
加齢に伴う筋力低下
25歳時の骨格筋量のおよそ30%が、50-80歳の30年間で減少すると言われています。
おじいちゃんおばあちゃんの筋力の低下は、筋線維の数の減少と速筋線維のサイズ減少によって起こります。
筋力が低下することで、足腰が痛い、足が上がらない、かむのがきつい、外に出るのが辛い などの状態になります。
この加齢に伴う筋力低下は、筋肉の合成を促進するか、あるいは筋肉の分解を抑制することができれば、予防する事ができます。
筋肉の原料はたんぱく質です。おじいちゃん・おばあちゃんの多くはたんぱく質が不足しています。
つまり、低栄養状態にあります。
その原因は、単に食事量が少ない事、そして栄養の吸収力が落ちている事です。
成人と同じ量の食事をおじいちゃんおばあちゃん摂ったとしても、栄養は同じ量摂取できなかったりします。
そこで理学療法士の私が推奨しているのが、プロテインによるたんぱく質の補給です。
高齢者にプロテインが良い理由
1.プロテインは吸収力が良い
おじいちゃんおばあちゃんは、小腸からの吸収力が成人と比べて低下しています。なので、肉や魚からたんぱく質を栄養として吸収しずらいです。
プロテインは吸収の良い栄養補助食品なので、高い確率でたんぱく質を身体へ届けてくれます。
2.プロテインは血糖値を上げない
おじいちゃんおばあちゃんは、糖尿病を抱えている方が多いです。
饅頭やカステラなどお菓子を好む方が多く、隠れ糖尿病も少なくありません。
糖尿病は脳卒中や心臓病などの寿命を縮める怖い病気です。
筋力低下の要因にもなります。
これは私で立証済ですが、プロテインを飲んでも血糖値が上がりません。むしろ、血糖値を下げる作用も報告されており、おじいちゃんおばあちゃんにオススメです。
3.飲み物として摂取できる
おじいちゃんおばあちゃんは、かむ力が弱いので、たんぱく質が不足しがちです。たんぱく質食品は弾力を伴うため、のどに引っかかる危険もあります。
一方、プロテインは水に溶かして飲めるため、かむ力は関係ありません。
プロテインのシェイクする手間も、筋力トレーニングとなります。
おじいちゃんおばあちゃんにオススメするプロテインを飲むタイミングについてお話します。
おじいちゃんおばあちゃんは、3食にわけてたんぱく質を摂るより、1度に多くのたんぱく質を摂る方が良いという報告があります。
ドン!とたんぱく質を摂取して、ガツンと吸収させるイメージでしょうか。
プロテインは高たんぱく質食品ですので、腎臓や肝臓に病気を抱えているおじいちゃんおばあちゃんには、負担になる場合もあります。
その点だけご注意下さい。
どのプロテインが良いか悩んでいるなら、リハテインWPIがオススメです。
カラダに良くないと考えた不要な添加物を使用しないプロテインです。いつまでも元気でいて欲しいおじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントに、是非検討下さい。