食欲を抑えるプロテイン
プロテインはダイエットに利用される健康食品です。
アメリカやカナダの研究では、プロテインをダイエットに使う方法が、日本と異なる事が分かりました。
今回は、新たなプロテインの活用法について解説します。
プロテインダイエット①
プロテイン置き換えダイエットは、今も人気のダイエットです。
プロテインは低カロリーなので、飲んでも太りにくい事から、食事の代わりとして活用されます。
置き換えダイエットは、最初どんどん体重と体脂肪が落ちることから、食欲さえ我慢できれば誰でも挑戦可能です。
しかし、デメリットもあります。
食欲を我慢することは、とてもストレスになります。
なので、継続できずに挫折する方が多いです。
さらに、体重と脂肪は落ちますが、筋肉量も同時に落ちてしまいます。(体組成計で計測した結果です)
筋肉量が落ちれば、基礎代謝量も落ちますので、消費カロリーも低くなります。
置き換えている時は、その消費カロリーで体重がキープ可能ですが、
挫折した時の反動は大きそうです。
すこし食べただけで、すぐ太るカラダになってしまいます。
また、プロテインは低カロリーなので、エネルギーが不足してしまいます。
働く世代や学生さんだと、体重と一緒にエネルギーも不足し、社会活動に影響も出てきます。
また、栄養不足も深刻な問題です。
健康面に問題を抱えながら、不健康に痩せると、様々なトラブルに繋がりかねません。
プロテインダイエット②
筋トレダイエットは、今ブームのダイエットです。
筋トレで筋肉量を増やし、基礎代謝量を増やす事で、太りにくいカラダを作ります。
さらに、トレーニングでカロリーを消費していきます。
SNS時代の現在は、多くの女性が鍛え上げた自慢のカラダを投稿しており、
モチベーションを保っています。
トレーニングを積む事で、食欲を大きく抑えなくても良い事も、メリットとして挙げられます。
デメリットとしては、トレーニングに挫折した場合に起こる変化だと思います。
食事を抑えてないため、トレーニングを辞めても食欲は落ちません。
脂肪の蓄積が促され、鍛え上げたカラダの衰えにストレスを感じてしまいます。
また、ジムに通う時間のとれない方は、継続が難しいです。
自宅トレーニングの継続には、限界を感じる方も多いですし。
令和のプロテイン活用術
まず、ホエイプロテインは食欲を抑える事が、研究で明らかになっています。(Tina Akhavan. 2010)
実際に数人へ試してみましたが、普段の食事より7割摂取くらいで満足感を得る傾向にありました。
この方法を、「プレ夕食・プロテインダイエット」と勝手に命名してみます。
これの一番のメリットは、食事へのストレスを感じず、無理もしないという点です。
普通に美味しく食事して、満腹を感じたら無理に食べない。それだけです。
食欲を我慢する事もなく、筋トレも必要ありません。
食事前にプロテインを飲む事で、食後の血糖値を抑えるという報告もあります。(Tina Akhavan. 2010)
生活習慣病の予防も期待できます。
ストレスが少なく、たんぱく質は十分に補給しているので、肌トラブルなども少ないでしょう。
なぜプロテインを飲むと満腹感が得られるのか。
これは諸説ありますが、一つは胃にプロテインが残ることで食欲が抑えられるという事(胃の排泄速度の影響)。
2つ目は、食後血糖値が抑えられることで、脳の食欲抑制がかかる可能性。
3つ目は、先にホエイプロテインが腸から吸収されることで、腸の腸内細菌に影響を与えている点です。
「プレ夕食・プロテインダイエット」のデメリットは何でしょうか。
朝食時にプレ・プロテインダイエットを行うと、朝食の量が減ってしまい、エネルギー不足になるかもしれません。
なので、私は夕食が良いと考えています。
就寝中は、たんぱく質が必要です。
就寝中はエネルギーを必要としないため、糖質や脂質はそこまで重要ではありません。
アミノ酸合成のために、たんぱく質とビタミン類を夕食から就寝前に補給する必要があります。
よって、「プレ夕食・プロテインダイエット」は、夕食から始める事をオススメします。
プロテインに限らず、健康食品はタイミングを知らないと思いもよらない作用を引き起こします。
プロテインやそれ以外のサプリメントも同様ですが、
自分で判断せず、
ネットの知識だけを信用せず、
専門家の意見を聞く事が大事だと考えています。
いつでもご相談下さい。